みかみ いさお

誰もが最期まで自宅で元気に暮らせる社会へ

鎌倉市の高齢化率は高いのか??

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鎌倉市高齢化率推移

 鎌倉市の高齢化率(65歳以上の人口割合)は30%を超えています。この数字が高いのか低いのか?周辺市区町村と比較してみました。横浜市約23%、藤沢市約24%、横須賀市約29%、全国平均が約26%ですから、鎌倉市は高い水準で推移しています。(逗子市、葉山町は約31%)

鎌倉市の過去の人口の推移をみると昭和35年の人口が約9万8千人に対し、昭和55年には現在の人口と同じ約17万人に増加しています。この20年間で倍近くまで人口が増えた背景には、高度成長期の働く世代が、首都圏に比較的近く、静かでブランドもある鎌倉市にマイホームを構えたからです。その多くは山を切り開き住宅地化され、今泉台のような山や丘の上に建てられました。

現在、そうした山の上に切り開かれた住宅地は人口の流入が減り、高齢化率が48%に達している地域もあります。多くは交通の便、買い物が困難、空き家などの共通の問題を抱えています。今後この高齢化率はさらに上昇していく見込みです。

オンデマンドバスなど、高齢化対策はまだ始まったばかりです。問題は若い世代の人口の流入を促す施策があまりないことかと思います。若い世代の方々が住みやすい町を目指し、環境作りが必要な中、保育園の待機児童数が県下ワースト2位のイメージでは、ひとつの壁になってしまいます。

人口の施策は効果が出るのに時間を要します。現在の鎌倉において様々な問題がありますが、時間的制約の点を考慮するならば、ゴミ問題の次に取り組んでいかなくてはいけない課題だと私は考えています。