みかみ いさお

誰もが最期まで自宅で元気に暮らせる社会へ

普通に生活すること

「みかみさん!!私はね、普通に生活をしている中で最期を迎えたい」
「だからね、病院には入らず、この家で好きなように楽しい生活をしていきたい」
「今が一番楽しいですよ」私は”こくりと”うなづくばかりですが、そんな会話をいつもしています。

既に80歳を超えて、お独りで暮らされている方です。10日に一回ほどのペースで買い物や掃除、家具移動など地域ボランティアの生活支援でご要請を頂いています。

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実は介護の事業所も入っていますが、1時間が限度のため、お昼を作ったらもう時間は残っていない状況です。一般的に生活の中で、季節が変われば玄関先の模様替えなどを普通に行っていますが、高齢になるとなぜか生きるための最小限度のことだけしか助けられない現実を寂しく思います。

一方、地域のクリーンデイの前日には、家の前を掃いて下さいとご要請があります。普通に考えると明日には地域の人がやってくれるのに何故?と思いますが、「人にやってもらえるからそのままで良い」と言う考えを恥ずかしく思い、まだまだピシッとしていたい、人に頼るわけにはいかないと依頼する側にも思いがあるのです。

その人の人生や生き方、考え方を傾聴し、それを理解し寄り添うことは、寄り添う側にも人生経験や寛容さ、多くの価値観を受容するなど、難しい面があるなと最近感じています。そして私自身もそこから多くを学んでいます。とても勉強になります。